魔法の庭は科学室

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2017年8月3日木曜日

植物による害虫対策(コンパニオンプランツ)

Companion planting


コンパニオンプランツといえば、
トマトとバジルが有名ですね。
一緒に育てると美味しくなる。
それはそれで大変素晴らしいことですが、

我が家ではコンパニオンプランツの仕事といえば

「虫関係」

ポリネーターを呼び寄せる。
虫を寄せ付けない。
虫に食べられてもらう(罠)。
益虫を呼び寄せる。


配置を間違わずに植えることで、
農薬に頼らずとも、虫の害の少ない園芸が行えます。

園芸植物には時期に合わせて一部薬剤を使いますが、
畑は基本的に無農薬です。

畑の害虫としているのは
青虫・毛虫・コガネムシ類・カメムシ類
ナメクジ・ワラジ虫です。

(ナメクジは誘い出して殺す系の薬剤を
園芸植物側に撒いています。
それで畑側の被害もなくなりました。)

ワラジ虫は雑草の管理の項に少し書きましたが、
スギナを減らすことで数が減ります。
同様に、青虫も背の低い雑草に先につくので、
そんなに害はありません。
コガネムシ・カメムシ類は
人体への危険はないので、あまり気にしていません。

結局問題になるのは毛虫です。
畑が収穫期に入る頃の毛虫
道路を渡って来るものがほとんどです。

毛虫のつきやすい植物につくだけではなく、
間違って野菜類にもつくことがあります。

こどもが収穫に行くので、毛虫だけは要注意です。

園芸植物側でやっていたことを応用して、
道路との境界、
隣家との境界にはミントを生垣状に配置しました。
(生垣上からはみ出る文分は即時刈込む)

これで畑にはほぼ毛虫はでません。
丈が低く
毛虫に狙われやすいいちごも
今年は安泰でした。

5年かけて経験から学んできたことが
ずいぶんと実を結んで来ました。

今年は畑も庭も手入れがしやすいです。



タイムなどの他の虫が嫌がるハーブ類も
畑の周辺を囲む様に植えてあります。

薬草ガーデンのワームウッドは天然の虫除け成分です。
ホップへの毛虫被害が減ったので、
毛虫にも効果はあるのかもしれません。

セントジョンズワートや、ノコギリソウも
益虫を呼び寄せる効果があります。
(アブラムシを食べるテントウムシ等)

ラムズイヤーが呼び寄せた蜂が、
キュウリやトマトにも寄って行きます。
(受粉)

ブルーマロウは毛虫がつきやすいので、
コロニーができていれば燃やします。
小さなブルーマロウがぽつぽつ生えているおかげで、
他の植物が毛虫に狙われる確率が減ります。
(罠)

元来、薬とは自然界にあった有効な性質を知り、
その成分を調べたところから生まれました。
ですので、私は現代の「薬」を否定することはありません。

しかし逆に言えば、その性質をそのままに
自然の状態で活用することで
科学的に管理することも可能なのです。

というか、やってみたい。
できるのならば試してみたい。
柳の皮で熱がひくのか(アスピリン)

歴史を遡る様に、技術を遡って確かめてみたいのです。

「コンパニオンプランツ」
庭に有益ですが、それだけではなく
科学的にもとても興味深いです。






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